2015年11月30日月曜日

すくう 月と花 

nさんが当日のブーケの写真を送ってくださいましたので、
日本刺繍をされている方からのことばといっしょに。
rさんはおうちに帰って生けかえられたそうで、その写真も。

月の音がきこえそうな冬の夜に。







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花鋏の音って美しいですね。
初めて気がつきました。

穏やかな朗読の合間に、花鋏の音が響いたとき、ハッとして背筋が伸びました。
まだ刺繍のお教室に通っていたときに、布に針を刺す音を聞いた先生が「今日は調子が良さそうね、いい音がしてる」と言っていたのを思い出しました。
音も技術なんですね。
体調もすぐれなくて、モヤモヤしていた色々なことが散り散りになっていきました。

お庭のお手伝いをしに行きながら私の中で、月のイメージがカリンの実と重なりました。カリンの実を一晩水に浸けて中の虫を外に出す作業が、月のデトックスと一致したのか、ワークショップのとき塚田さんの花生けのあと、紀佳さんがカリンの実をテーブルに置いたとき「やっぱりカリンだ!」と思いました。


冷える夜空が
満ちた水辺であるならば
月を一晩浸して
溺れた虫が
晴天に消える
わたしの中にいる虫も
一匹残らずとは言わないから
這い出て
翌日の晴天に
消えてゆけ

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早くお庭に行きたくなりました。
ありがとうございます。


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