2013年1月28日月曜日

ビワ葉染めレポート






IIDの敷地内には大きなビワの樹が二本あります。
それぞれの種から生えた、いわゆる実生のビワの木がそこいらに生えてきているので、まずはそれを伐らせてもらいました。

こんなに山盛り。


それがこんなになって。


持ち寄りランチと間引き菜を食べている間にぐつぐつ煮出しました。


きれいな葉はよく洗って、細かくカットしてビワ茶用に。
ローションをつくってもいいね。




翌日に、あっため直して、いぜ染めん!


媒染は雑木灰の灰汁と、ミョウバンと、石灰水。ミョウバンは黄色くなりました。おもしろかったのは、灰汁媒染。椿灰とちがって、じわじわときいてきて、だんだんピンクになっていくの。


今回は無媒染で絹がピンクに染まったので、なるべくそれを生かしました。

最近は絹の靴下や下着を着る人が増えたので、染め甲斐がありますね。
無媒染だと、肌に近くても安心だし。
木綿もよく石灰媒染でよく染まりました。

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葉っぱとランチの画像は加藤弓子さん。一年いっしょに庭仕事をしてくれて、来月からは沖縄に。おいしい食べ物をつくる人。どんな未来があるのかしら。
ありがとう、これからはそれぞれの場所で土と水と、、、つながっていきましょう。

次回、庭仕事は
2月2日11時ごろから小一時間ほどします。

椿の好きな女の子


日曜日の朝、ひさしぶり、たぶん3年ぶり以上なんでしょうね、にあった女の人に
「いまもこんにゃくつくってます、娘は椿が大好きになりました」
といわれました。

なんどか「庭仕事の楽しみ」のワークショップをごいっしょした、
小さな女の子ときてくれた人でした。
(マタニティーヨガもされるくるみさんのクラスに出られた後でした)

2009年に「椿を知る」、と題して、椿の花をいけ、椿餅をつくったのでした。
当時3歳だったので、できるかな、と問い合わせをいただいたくらいなのに、
それ以来椿が大好きになって、幼稚園で
「何の花が好き?」ときかれて、他の子は、チューリップとかバラというのに、
彼女は「つばき」と答えてきたそう。

そんな彼女も7歳ですって。
椿好きの縁で、近所の(だったかな?)おばあちゃんと仲良くなって、椿情報の交換みたいなこともしているとのこと。

こんどの椿の会で再会できるみたいで、とても楽しみ。

ひとつひとつの出会いを大切にしたいとしみじみ思いました。

それにしても、椿の力-----------

あの日曜日、わたしは早起きしてよかった。
なんか特別な冬の日だった。坂を自転車であがりながら、この街にいる必然に包まれ、朝の陽の暖かさの中で母なるものを感じ、
お昼にはビワの色に目を輝かせる人たちといたし。。。

studioはとても美しい空間であり。

椿の縁。

椿の花染めもみんなとしたいな。

今年の夏はまた椿の灰をつくろうかな、などと思って胸騒ぐ満月の夜でした。

2013年1月24日木曜日

2/16日ワークショップのお知らせ 「人日の節供」梅の花と、玄米七草粥



旧暦で祝うお節供 巡る庭編「人日の節供」梅の花と、玄米七草粥



もうすっかりお正月気分は抜けていますが、まだまだやりなおせます(?)よ。
旧暦の新年は2月10日の新月。大掃除まだの方はその日にむけて、掃除の予定をたててみてもいいですね。
かくゆうわたしも、年末は原稿書きに没頭して、それはそれで静かな集中できる佳い時間ではあったのですが、我が家ではささやかすぎるお節料理でしたので、もういちど、と思っています。
塚田家は渡英されていたので、きっと日本のお正月をこのころにされるのでしょう。

そして
七日月、半月のお月さんのころに七草を摘むのです。
2/16日は六日目の月ですね。
庭の草を摘んで、春草玄米粥をいただきます。
何種類の草と出会うでしょうか。

お粥は玄米で。
普通に炊くとぼそぼそする玄米も、煎ってから炊くとやわらく、意外に短時間で調理できます。
圧力鍋も必要なく、かえって栄養も保たれます。
玄米スープにもできますので、ちょっと覚えておくと、身近にご病気の方がでたときにも、自分が元気のないときにも、役にたちます。

梅の花を中心にした花活け指南は、いつものように塚田有一氏。
人日の節供にちなむ興味深いお話も聞きましょう。


2013年1月20日日曜日

1/26日と27日に庭仕事とビワ葉染め

冬のビワの花 ほわほわの毛にくるまって、馨しく。無事に受粉できたかしら

庭仕事のみなさんへ

こんどの週末は染めをしますので、
ご興味のある方はそのつもりでどうぞ。
○。○。雪でもやりますよ。○。○

剪定バサミか、葉っぱをカットしてもいいハサミ必ずおもちください。

いずれも11:00〜14:00くらいまで。

初日はビワを剪定して、葉をとって、煮だします。
日曜に再度あたためて染めます。一日以上おいたほうが色が出るのです。

大きなものを染める用意はしないので、靴下とか下着とか小物をお持ちください。

ペットボトルをもってくれば、残った染め液がわけられます。
ビワの葉茶やローション用の葉っぱもつくりましょうね。持ち帰りのね。
(洗って切るだけですが、煮だし待ちの間、おしゃべりしながらカットしましょう)

そんなご用意ももろもろ。

土曜しか来れない方、日曜しか来れない方も、
臨機応変、できることをします。
2006年にワークショップした記録を浅井恵子さんがブログでご紹介くださっています。


わからないことは石田まで。
lamuda@ya2.so-net.ne.jp
03-3485-2464

2013年1月17日木曜日

お休みします、1月19日の庭仕事

14日、雪がふりはじめたときにはこんなに降るとはまだ思っておらず、呑気でした。
19日は花壇や畑の雪がとけそうにないので、お休みします。

湿り気のある寒さは、北国で育ったものにはなつかしい。
塚田さんもわたしも、雪の降る地方で高校生までいました。
冬に少しでも雨が降るとその冷たい湿気が触覚として、記憶を思い起こさせますが
これだけ雪がつもると、道路の脇によせられた白いかたまりが
視覚的にも子供のころを思い出させます。

ほとんど雪の降らない東京では、植栽は雪国のそれとは違います。
常緑のものには、雪つりといって、縄で枝を補助します。

太陽をいっぱいとりこめた常緑の葉は、雪をためこんで、折れます。
せんりょうも南天も、とても雪にはもろい。
しなるつよさが、雪国の植物と違う。

人間はどうでしょう。

思いがけない、気候の変化、環境の変化に、インパクトをうけます。
動いて、よけることもできるけど。

どうぞあったかくして、お過ごしください。
寒いときにはたくさん着ましょう。
がまんはしないでいいような、環境に身をおくように
そちらを工夫したい。
これは自分を甘やかす、というのとは違いますね。

落ち葉布団、ちょっと薄かったかなあ。

これこそ冬を甘く見ていたということ。
まさか、と、手を抜いた、ということになります。
栽培しているものには責任をもちたいと、反省しています。

2013年1月14日月曜日

落ち葉布団をかけて


裏庭ののらぼう、まわりにはヨモギやカラスノエンドウ

空豆の芽


今日はぼた雪。12日に落ち葉布団をかけておいてよかったですね。

IIDでは、校舎の前と裏ではまったく環境が違います。
裏は午後まで土が凍っているほど、冷たい日があります。

裏庭の空豆やインゲンの芽に、霜よけのササを挿しておいたのですが、それだけでは足りなそう。秋から掃きためていた落ち葉を掛けました。
落ち葉をのせておくと、何が植わっているかわからないので、ササだけさして、土をむきだしにしていたのですが、やっぱり冬はお布団必要ですね。
看板をつけて、わかるようにしたらいいんですが、できないまま。

空豆たちに悪いことしました。寒かっただろうねえ。
よく芽を出していてくれました。

この日は椿の足下をととのえました。
もうフキノトウがいたけど、この雪でまたひっこんだかしら。フキの葉もしもげたでしょうねえ。

椿はこんなに堅いつぼみ。


梅もこんな。


ゆきつもどりつ、やっぱり春にむかっています。

1/19日土曜は午後2時ごろから庭仕事をする予定です。



花束、いも、雪のにおい、才能の芽




暮れに、IIDの夕べで、ヤマサキアミさんがあみだくじをひかせてくれました。

用事のない花束、おくりたいですね。

明日は雪になるとか。

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そして新年、庭仕事のあと、みんなでいった、とあるアーティストユニットの写真展で、芋占いのくじ(?)をひきました。

そのあと、weedhouseで一泊して、
朝、
すっかり忘れていたじゃがいもたちが
芽を出しているのにあいました。


じゃがいもは、あまりにありふれているから、というのと、シュタイナーが食べなかったというのに石田が個人的に影響されていて、巡る庭ではつくっていませんでしたが、初心に帰り、また呪縛もとりはらって、今年は植えてみようかと。

ちょうど最近になって、やっぱりじゃがいもはすごい、とこっそり思っていたところ。なぜって、寒さに強いのです。里芋もさつまいもも、寒さに弱いので、うまく保存しないと、東京あたりの気候でも、これらを主食にしていたら飢え死にしてしまいます。

このじゃがいも、秦野の玄関の床にほっぽらかしといたのに、芽が出ています。
さつまいもたちは、過保護に部屋にいれていても、傷んでくるのに。

生きる知恵、まだまだ、です。



2013年1月8日火曜日

1/12日土曜日の庭仕事

次回は1/12日11時ごろからを予定しています。雨天の場合は翌日に。

土曜日曜は朝の9時から、2階のstudioでヨガクラスがあります。火曜日は夜に。
麻衣さんとくるみさん、それぞれにすてきなリードをしてくださいます。
studioは光のまわるとても美しい空間です。

ぜひ自分のからだという自然を感じてみてください、

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そして、
庭仕事の仲間、織子さんの描いた年賀状。
Happy Dappy Snake大賞を受賞されたので(巡る庭の剪定、でなくて選定)ここにて発表。
クリックで特大にしてご覧遊ばせ!



と は生物学的にもリアルです

2013年1月6日日曜日

エモーショナルな庭へ


昨日は庭仕事はじめ。

ほんの10日かそこらのことなのに、
再会できることのうれしさ。

人のつくった節のありがたさを思います。

その節をこえて、またあえたんですね。

きっと去年以上に濃密な一年に。
悲しいことも苦しいこともあるでしょうけど、
土の上にたって、自然の巡りの中に、思いをこめて、はなっていけるから。

新しい年もともに息していきましょう。

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今年のテーマは
Emotional Garden

心ときめく美しい庭、にむけて、庭仕事をしていきます。

去年は庭の大枠をつくってきました。
そしてミドリノのすてきな友が集まってきて、混沌とした庭で、それぞれに庭のおもしろさを見つけて、探索できるようになってきました。
今年は、
はじめておとずれる人たちも、

心ときめく場所

を 夢みて。

庭の旅、ごいっしょしましょう。

(毎週土曜の11時ごろから、雨の場合は日曜に。都合により変更や、平日も)

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今年も巡る庭で、旧暦、節供についての実践考察と、植物との交感をいたします。

ワークショップの予定です。詳細はまた追ってお知らせします。6月以降は日程の変更もあります。

2月16日土曜日 12:00〜15:30 旧暦七草の会 
人日の節供庭の草をつんで春草粥をつくっていただきます。梅の花をいけます。

3月2日土曜日 13:30〜16:30 椿の会
椿の花をいけ、和菓子の源流である椿餅(つばいもち)をつくっていただきます。
陶芸家の石原稔久氏の手びねりの花器にいけます。

4月6日土曜日 13:30〜16:30 旧暦桃の節供
蛤に花をいけ、菱餅をつくります。(参加ご予定の方は蛤など大きめの貝殻をとっておいてください)

6月8日土曜日 13:30〜16:30 旧暦菖蒲の節供

8月3日か4日 kidsといっしょに藍の生葉染め

8月10日土曜日 夕刻より 旧暦七夕の節供

9月21日土曜日 夕刻より、十七夜、月を感じる夕べ

10月12日土曜日 13:30〜16:30 旧暦菊の節供


2013年1月4日金曜日

Happy Dappy ! 2013

去年、友人が送ってくれたアオダイショウのあかちゃんの画像。
脱皮をして、今ごろはもっと大きくなって土の中。
眠りながら、春を待つ。

新年の庭仕事。
1月5日11時ごろから、3時ごろまで。
冬枯れで見通しのいい庭で、剪定をしましょう。

寒くなって、甘くなった、菜っ葉がまってます。

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先日、秦野のおばあさんに「年女なんですよ」といったら、
「あれま、何回目?」ときかれました。
こんな聞かれ方はじめて。
そういえば、前に取材した西表島のカジマヤー(風車祭)は、
96歳、12年を8回やった長寿の祝いでした。

私、石田は4回目。まだ半分です。。。

ヘビの年賀状、今回は描いていないのですが、前回と前々回のものを出してみました。

旧暦の新年までには、今年のヘビの気概を描いてみたいです。
これまでは「?」に見えていたヘビの図象。今年はつかめない尾をつかむのでしょうか。
巡る庭のメタファーとしてのウロボロス?