2013年4月30日火曜日

息つぎをして、またもぐる



片付けしていても
柔らかな糸に触れうれしい  初めてみるようにいろんな色に驚いた
草木を握りしめて‥

隅から隅まで無駄なものがなく
心地よく調和している

自然光が入ってくるわけでもないのに
なんだかキラキラしていて心地よい

不思議~とおもったけど
不思議じゃない
自分もみんなも自然の一部なんだなぁ!
自然が生み出したものに囲まれてみどりにもぐって   
こんなに豊かなことを感じられる

写真と言葉:松崎織子 

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服部謙二郎さんが見た景色 布と花と音と

4月はみどりがかけぬける 庭仕事の予定5/5日に

グリンピース
ハルジオン
ルコラ
菜の花いろいろ、

おしゃべりをやめたら
風がはなしかけてきたよ





次回の庭仕事は5日日曜日の11時くらいから。

バジルなどの種まきをします。
立夏、蛙はじめて鳴くの日に。

カエルはとうにないている。耳をすまして月光をあびる。
月の白と明けの白がかさなる朝を。

2013年4月25日木曜日

そして機の音と



音楽家の松井敬治さんがいらして、この空間に音を添えてくださいました。
27日の能の前後と、28日29日には、いただいた音が、服部さんの機とともに響きます。

photo mai shimada

色はひかり、ひかりは花に


昨日、南幹夫さんとの「庭師の仕事」、
小雨でしたがとても充実した会になりました。
南さんの剪定は、生け花みたい。

三人目の赤ちゃんがいるお腹で参加した奈月さんの感想:
これまで庭木を切るって、だめにしちゃうんじゃないかって怖くてできない感じがしていたけど、昨日は本当に木と握手して、声を聞きながら仲良くなれた気持ちになりました。また違う目で、木々たちをみることができそうです。」

そしてそれらの剪定枝のいくつかが、塚田有一によって、生けられました。

花こそ、こくこくかわっていく。
その消えていくうつくしさを染めはとどめるんだね、と塚田さん。
でもその布の色さえ、永遠ではない。

写真は太田一枝さん、糸の色が光に反射して。ヤマモモとバラなど。

2013年4月24日水曜日

河野修宏さんの自然生態画 原画展


27日のグリーンデイではIIDのエントランスで
河野修宏(かわののぶひろ)さんの小さな原画展を行います。

標本箱を模した額の中に、自然生態画が8点。
そして、マーマーマガジンの表紙と、口絵の原画をおひろめします。

画像はちょっとハレーション気味ですが、カラスノエンドウの根っこつきの絵です。

実はこれは石田連載ページの挿絵で、これを描いていただいたときの彼のコメントに、わたしは小さな胸を摑まれてしまったのでした。
てんとう虫をつけてほしいとお願いしたところ、

「テントウムシをつけようと試行錯誤したのですが、あまりに小さくなるため(印刷でさらに縮小)ゴミのようにしか見えない感じでしたので、カラスノエンドウの花粉も媒介するニッポンヒゲナガバチというかわいいハチを飛ばしました

「カワイイハチヲトバシマシタ.....!!!」

(今IIDの庭でははちょうどマメがふくらんでいます。
  ニホンヒゲナガバチが結んでくれたのかしら)

そんな河野さんの原画をどうぞ入り口、
「リブラリアみどり」(緑の読書室)でお楽しみにください。



IID入居者さんや関係者が寄せた「緑を感じる」本をお読みいただけます。
世界的コケの研究所、宮崎の服部植物研究所からの、
コケ分類学はじまりの本のレプリカも展示しています。

一日だけはもったいない気がするのですが、それが祭りというものなんですね。


2013年4月22日月曜日

spirit of plants Ⅱ みどりにもぐる 機をいれました

今日は服部謙二郎が高機をもちこんで、これまで織ってきた布を展示しました。
IIDの草木で染めた糸を彼の感覚で配色しました。

実際に見ていただきたいのですが、経過写真をのせますね。
明日の12時より会場に入れます。
彼が織っています。
機の音。
塚田有一の花もからんできます。

近世麻布研究所の吉田真一郎氏コレクションの麻糸の展示も。


27日当日までこくこくと変わっていく空間をどうぞ。

展覧会キュレーター 石田紀佳

みんな蚕になって糸の調整中



もとはこんな色の糸、あわさるとまた違う光に 写真:oriko matsuzaki

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おすすめの音のワークショップ 
4/27日 10時半から
声のアーティスト山崎阿弥さんによるオノマトペでの音あそび。
どなたでも参加できます。


2013年4月20日土曜日

一年たって泪をたたえる




今にも泣きそうな空
草花たちにはいい寒さ
慈雨となる予感の中で花壇工作

この春に泣いている人
冷たい心に、泪はあたたかに、
流せば流すほど、慈しんでいる




ダブついたデニムの
ポケットに手をつっこんで
「なにやってんの」って
聞いてきた男。
「花を植えてるの」ってわたしらはこたえた
空をみあげて「雨ふってきたのに」って野郎はいっちょまえにいうから
わたしらは「雨なんてへっちゃらだよ。でしょ?」といい返した。
ことばにつまった男は
「へっちゃらじゃないけど、へっちゃらじゃないけど、だいじょうぶ」
ってやっとこさっとこいいつないで、
きびすをかえして走ってった。
かっこいいスニーカーはいてるくせに。
ママによばれた男の捨て台詞は
「頭がぬれるのは...」

え、頭がぬれるのはどうなの? 四歳児よ。
へっちゃらって言葉の意味、わたしだってよく知らないけど、
あんたどういうつもりでいったの?


photo : izumi nishimura




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本日無事に花壇の植え替え


次回は4/24日、
修善寺の 南幹夫さん「庭師の仕事」です。
素晴らしい庭師さんです。
塚田も石田もとても楽しみにしています。
この機会にぜひご参加ください。こられるお時間にどうぞ。

申し込みは石田紀佳まで
lamuda@ya2.so-net.ne.jp

2013年4月13日土曜日

泪ぐむ眼 4/20日の庭仕事


 iid裏門の藤が花盛り

4/20日土曜はいつものように11時ごろから庭仕事をします。
その日は
泪ぐむ眼の花壇の植え替えのワークショップもあります。
これはグリーンデイの先行イベント。いちばんのりです!


去年この花壇に植えたポリジがあちこちに泪ならぬ、種をこぼしたのでしょう、
違う花壇や、道の脇にも芽を出しています。
ポリジの花は不思議にひきつけられる色調と姿、
味もおいしい。
ポリジとコンフリーは親戚
仲良しハルジさんふたり

今日はずいぶんたっぷり長く庭仕事をしました。
一日、世田谷で土まみれっておもしろいねえ。

途中かわいい少女がじゅんぐりにきて、乙女ツバキをもっていってくれました。
そういえば、昨日は旧暦の雛の節供、3月3日でした。
わたしたちは昨夜、塚田有一さんのお花と、安田登さん、奥津健太郎さんらによるワテラスのこけらおとし公演を観賞したのでした。
雲にかくれた天の三日月を思って。

今夜はくっきり、四日月。するどく冴えています。





2013年4月10日水曜日

庭仕事の予定 今日は水やりを

先日、種まきしたものたちへのお水やり。

今日.4/10日、3時から4時か5時ごろにお庭にいって水やりをするつもりです。
多少時間がずれるかもしれませんので、石田がみあたらなくても、それぞれお庭の様子を見ていてね。

しばらく晴天がつづきそう。プランターを南においているので、今日はどうしてもいかなきゃ。藍は移動したほうがいいかもしれませんね。

週末は4/13日土曜日、11時ごろからお昼をはさんで、作業が終わるまで。
染めもします。
草刈りがてらに、春の新芽や若葉をつんでカフェのために発酵ジュースをつくります。
ちまたでいう酵素ジュースのようなものですね。
各自広口瓶と好きな糖分をもってきたら仕込めますので、やりたい方はご用意ください。

発酵若草ジュースはグリーンデイで加熱処理をして出す予定。
もしかすると打ち上げパーティのときの飲み物になるかも。

自分で飲むものは加熱しないでいいですね。


2013年4月6日土曜日

ひなあそび   追記しました




雨風の前に、とそそくさと庭に出てヨモギを摘み、春の花を摘み。
そそくさとしたわりには、なかなか嵐にはならず、
みな、十分すぎるほどに野遊びをしました。

1年前の雛の節供から、時が過ぎ、花の多い庭になりました。

ぜんぶ、IIDの庭からのはなやぎ。


塚田有一がちょっと手をいれると!


おだいりさまとおひなさま
ヨモギと桜の生八つ橋、菱形の味、平行四辺形のお勉強?

注)桜の花はサテライト巡る庭からのもの。
今年も八重桜の季節が到来。
桜摘みしたい野良娘たち、多分10日水曜か、14日日曜あたりになりそうですので、希望などご連絡ください。(ただし桜の都合にあわせるしかないってことはご了承のうえ)

旧暦三月三日、雛の節供は、4月12日です。
三日月の日、満ち始めた細い月に、ひなの気持ちで過ごしましょ。

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昨日のヨモギ八つ橋で茹でた、ヨモギ汁で糸を染めました。
家に持ち帰って干して、朝まちきれず寝間着のままいちばんに、おはよう!
この糸はこちら「spirt of green 2」で布になります。





この季節、ヨモギの力を感じます。

4/27日のグリーンデイには「ヨモギの力」で、色と味を通して感じます。
塚田有一さんの「めぐり花」、島田麻衣さんたちの「ナイトヨガ」
「狂言」や「関守石づくり」、コケ散歩、オノマトペなど、
みどりにもぐる を開催します。