2014年7月27日日曜日

物語としての花いけと笹の葛切り

月遅れの七夕と祝うというサブタイトルですが、じっさいには旧暦の7月7日を一週間すぎた日となります。

月の暦で七日の月は半月さんです。
その形から、舟に乗ってふたりが会うというロマンチックなお話もあるようです。
今年は8/2日。
そんなお月さんの舟で、わたしたちも星渡りをしてみましょう。

(半月の明るさで天の川が消えて、ふたりがあえるとする地方も)

8/9日は満月に近いので空が明るすぎるでしょうか。
いずれにしても都会ではそうそう天の川が見えませんけど、
わたしたちに備わった想像力をフルにはたらかせれば、
極上の天の川にあえますね。


旧暦の七夕の会
8/9日土曜日14:00〜18:00くらいまで

塚田有一の巡り花と
石田紀佳の葛切りです。
お申し込みは
学校園 塚田 <hikarionsitu@yahoo.co.jp>まで

持ち物など詳細は

葛切りは材料製法ゆえに高級なお菓子なので、庶民はところてん、とあいなりますが、
自分でつくれば本格的な葛切りがもわりと手軽に食べられます。

わたしは20代のはじめだったか、大人の女性に京都の葛切りで有名なK善につれていってもらいました。彼女いうところの「ほんものの」葛切りをごちそうしてもらったのですが、あまりに冷房がききすぎて、冷たい葛切りを食べるのがとてもたいへんだった思い出があります。
あれは辛かったなあ。。でもおかげで、自分でつくろうという気になったのだから、何が幸いするかわかりませんね。

葛切り用の鍋がなくてもできます。
IIDでは四年ぶりくらいにつくります。


冷房のなかった時代の、涼菓子は、夏の滋養となる薬です。
天の川にみたてていただきます。

2014年7月26日土曜日

棉の花


暑い中、棉は元気。
西村いずみさん撮影のグラウンド脇の棉の花。
やわらかで薄い花びらで、ちっとも丈夫そうでないのに、
アオイ科の花は暑い夏に元気です。
人はみかけによらないもの。

フヨウもタチアオイも、ムクゲもオクラも夏に咲いてます。

2014年7月24日木曜日

巡る庭 番外編 自由が丘の製菓材料店cuocaの屋上(三階)


塚田有一造園デザインで、石田紀佳がお手入れしている自由が丘の屋上ガーデンのご紹介。
二年目の夏です。

屋上で畑をするのは、私じしんはこれまでは避けてきたのですが、塚田さんが声をかけてくださって、得難い経験となっています。これもミクロコスモス、いや、こういう場所でこそミクロコスモスを感じます。
人工と自然があいまってできる気候を観察していくのは発見の連続です。
去年の冬は太陽高度への配慮が足りなくて、さみしい庭になってしまったので、今年の冬はその反省をいかして、日照が少なくても育ってくれるもの(それまでに充分に育ったものなど)を植えていこうと今から考え中です。

赤道直下から極地に似た気候まで、都会のビルの上にいろいろあるんですね。

自由が丘へお越しの際は、ぜひ三階のスタジオ脇のガーデンにもお立ちよりください。
1階が製菓製パン材料店で、めずらしい材料もそろっていますよ。





お菓子にちなんで植えたチョコレートコスモス。二年目の株。意外に暑さに強いです。

スタジオでのレッスンに大活躍のバジル。ここだと12月くらいまでは育つでしょう。

熟すのに時間がかかったけど、蒸し暑さにも負けず、なりつづけるブラックベリー。スタッフの方が酵母をおこしてカンパーニュを焼いて、このジャムをつけていただきました。

ディルの花が終わったらフェンネルの季節

ニンジンの花は涼しげ。根をいただくものは終わって、今は花用に残した株が咲いてます。

レタスの花。ニンジン同様、ほとんどの方が見たのははじめといってました。キク科の地味な花。

いわずと知れたゴーヤがトマトとからまりあってます。むずかしい組み合わせですが見守ります

種からのキュウリは大器晩成だといいんだけど

ゴールデンズッキーニも種から育てています。実、見えますか?

8/9日土曜日、月おくれの七夕の会

2014年7月23日水曜日

誰のものでもない庭、誰のものでもある庭

庭、というのは、とてもプライベートな空間で、それに対して
公園という言葉づかいがあるから、
誰のものである庭というのは、おかしいかもしれない。

そして、テリトリーはイノチにとって大切で、
そこから多様ということもうまれてきて、
この世の彩りになっている。

秘密の花園に、誰しもあこがれる。

でも、この地球上は人間だけのものではないし、
テリトリーは固定されたものではない。
秘密の花園も永遠ではなくて、ある瞬間の甘美であり、
ずっとそこにいては、もはや秘密の花園ではない。
永遠に存在するのではなくて、永遠のあこがれ。
エデンの園が西洋の庭の理想というのは、そこから追放されたから。

学校園の巡る庭は、誰のものでもある庭で、
ときに誰かの秘密の園。
ひとりで庭に会いましょう。



2009年の梅雨明け
このころあなたはどこでなにをしていましたか

2014年7月20日日曜日

庭師のおふたりと庭の輪郭

藍の虫食い、海の色


夕方のむくげ、明日花ひらく

この人が自分の庭をもったら、どんな庭にするのかしら。

今日はそんなことを思いながら、庭仕事をしました。

巡る庭に来てくれる庭のない人たち。

東京では庭のない集合住宅に住んでいる人がいるから
あたりまえといえばあたりまえだけど、
でも今日わたしは、まだ見ぬみんなの庭を想像して、
どきっとしたのでした。
自分の庭が来るまでは、巡る庭にもぐりましょう。

いつか庭のある暮らしになったときに、つながります。

あなたのお庭を見る日がたのしみです。

輪郭が出てきた小径

そして今日は、ご自分のお庭もありながら、たくさんの方の庭の手入れをしている
北狩野造園の南幹夫さんがお弟子さんを連れて、IIDにきてくださいました。

南幹夫さんは品川出身のばりばりの都会っ子だったのですが、
高校からして園芸高校を選んで、この道ひとすじにいらした方です。




















わたしも男だったら弟子入りしたいくらいなので、弟子の麗太さんがうらやましい。
幹夫さんの庭仕事姿は無理がなくて、美しいたたずまい。
寡黙に、決していそがないのに、仕事を着実にこなしていかれるので、
毎回ごいっしょするたびに、わたしもこんなふうになりたい、と、あこがれます。
幹夫というお名前だけあって、天職でいらっしゃるのでしょう。




来週の土曜日もおふたりがいらっしゃいます。
今日は、隣地との境の剪定が主でしたが、来週は塚田さんがデザインした庭のコーナーを再生することもします。ハーブやオリーブの木の植え付けもしますので、
ぜひお越しください。
きっと庭づくりの醍醐味を感じていただけます。
7/26日土曜日9:00〜17:00ごろまで、出入り自由

(当日は石田は所用のためおりませんので、ご参加される方は、塚田までご一報くださいませ <hikarionsitu@yahoo.co.jp>)



紙漉きにつかうトロロアオイも育ち中(別名花オクラ)




2014年7月18日金曜日

藍の水やり、棉のみまわり

降りそうで降らない、降ったとしても、霧雨っていうのが、やっかいです。
とくに気温が高いときには。

ということで、今日も藍のお水やり。
5時ごろから一時間ほどしていますので、様子をご覧になりたい方はどうぞ。
棉の苗が欲しい方もどうぞ。今日は植え替えにはちょうどいい空模様です。


+++

久しぶりの棉の姿。インドのホーリーバジル(ヒンディー語でトウルシー:比類なきもの、という意味だそそう)とともに、和棉、ペルー棉、米棉が並んで育っています。こちらは水やりをせずに様子をみています。
グランド脇は地中海だったり、インドだったり、はたまたアンデスだったりするので
す。
ペルー棉の花はどんなでしょう

そして裏庭では、紫蘇も多いに育ち中。
ほぼ放任なので、自由なまぐわいがくりひろげられるようで、青からロゼ、赤、そしてエゴマ風味まであります。
純血ではなくて、ボーダーなき生き物の息吹が感じられます。
こちらの葉はどれも、お刺身を巻くとおいしいです。


トゥルシーはそろそろ開花です。
朝摘みを計画しています。

あさって20日、日曜は庭師の南幹夫さんにお手入れをしていただくので、
多少の雨でも決行します。
9時から5時すぎまで。

トゥルシーのつぼみ、
インドでは一日二枚この葉を食べると元気、といわれています。
カレーといっしょにいただきましょうか?
ご参加の方、何時にいらしても何時に帰られてもけっこうですので、ぜひ南さんの玄人庭仕事に触れてくださいね。
参加費は無料です。

カレーパン祭り開催中だそうです。



2014年7月13日日曜日

プランターで藍を ++++生藍染め締め切りのお知らせ


藍kids、8/10日午前午後の部は定員になりました。
午後はあと2名様のお席があります
ありがとうございました。

あとは、夏休みも終わりになりますが、8/24日日曜に(刈り取ったあとの藍が育っていたら)若干名の方にお声をかけさせていただきます。
++++

去年参加された志賀君(当時五年生)が、夏休みの研究にまとめたレポートをご紹介。
このときに刺し枝した藍に花が咲き、今年はそこから藍が育っているのですって。
(藍の葉を染めに使ったあとに残った枝を刺すと、よく育ちます)

読めますか? 絵もとってもいいですね。
去年の秋にマンションのベランダで咲いたとのこと

昨日土曜日の庭仕事に初参加の俵さんが、感想とレポートをあげてくださいました。
ありがとうございました。

2014年7月12日土曜日

藍の生葉染め for kids 叩いて、浸して、草の精をうつす


夏の子供と大人たちにおくる学校園の藍の会。
今年は、いつもの生葉汁で浸して染める方法に加え、
叩き染めをします。
ミキサーのない時代にさかのぼって、植物の汁をじかにうつしてみましょう。
ほかの植物の葉との違いも比べます。
お庭を一周して、藍以外の葉っぱで染め着けしやすそうなものを探します。

浸し染めは、刈り取った藍をミキサーにかけて、青汁ジュースをつくり、
そこに布を浸します。

午前中は叩き染め、
午後からは浸し染めをします。

いずれも火をつかわず、生の植物のエキスをうつす染めです。

spirit of greenを感じましょう。
緑が青になったり、
はたまたほかの植物はどう変わるでしょうか?


2014年8月10日日曜日


1fミーティングルーム集合
ランチはお持ちになればこの部屋で召し上がっていただけます)

叩き染め10:30~12:00
浸し染め13:30~15:30



[参加費]各2,000円(午前と午後の通しで出られる方はあわせて3500円)

[持ち物]午前も午後も鋏。

午前の部:叩き染めの方は「金槌」、木綿や麻などの植物繊維の布、紙製品(布巾、袋、シャツ、和紙)、何枚でももってきてください。

午後の部:浸し染めの方は絹やウールなどの動物繊維がおすすめ(薄手のストールや毛糸、子供用のシャツ)、量の目安は手ぬぐい二枚程度の嵩。


お申し込みは石田紀佳まで 
lamuda@ya2.so-net.ne.jp 03-3485-2464


詳細はこちら

2014年7月10日木曜日

週末の庭仕事の予定

もし前日までに来られることがわかったらご一報ください。
飛び入りも大歓迎なのですが、先日のようにお天気の様子がわからない場合、すれちがってしまうことがあるので。
lamuda@ya2.so-net.ne.jp 石田


7/12日(満月)土曜日 13:00ごろから、夕暮れまで。前半は塚田、後半は石田がおります。

7/20日日曜(カレーパン祭り) 9:00ごろから庭師の南幹夫さんと庭仕事をみっちりします。夕暮れまで。石田担当 lamuda@ya2.so-net.ne.jp 

7/26日土曜  9:00ごろから庭師の南幹夫さんと庭仕事をみっちりします。夕暮れまで。塚田担当  hikarionsitu@yahoo.co.jp

++
緑にもぐっていい汗かきましょう。

2014年7月5日土曜日

ササくう虫も好きずき?

今日は朝に「去年大発生したタケノホソクロバが、出てくる兆候がある」との情報があり、はらはらどきどきで3時すぎにIIDに行きました。

ササが増えて困っている自宅なら、ササを食べて、ある意味草刈りしてくれるわけだから、かえってありがたい、といえなくもない虫ですが、さされるとかぶれるので、公共の場では、どうにかしなくてはいけなくなります。
このことはいつも考えさせられる問題で、わたしにはまだ明確にいえることはないのだけど、ともかく単一の草が多いと、単一の虫が発生することが多々。
境界の植栽をササばかりでないようにして、草刈りも楽しいように工夫したい。

隣との境界を刈りに刈って、ほっと一息。
けっきょくわたしは一匹だけお見かけしました。
だれかが食べてくれたのかしら。
(天敵のひとつであるジガバチっぽい方をバラの下でみつけました)

タケノホソクロバさんは、成虫はホソクロバというだけあって、スマートな黒衣でかっこいいです。
なぜに笹とか竹ばかりを食されるのでしょうか。
パンダのようですが、黒です。

むやみに刈り取るだけでなくて、ササですだれをつくる会をしたいものです。。。

ではまた来週に!

+++
日曜に、ひとりササカットしてくださった有村さんより画像。
笹とは離れたところのピーナッツの勢い。
これは、夏至の日にまいた落花生。とっても発芽率がよくて、ぐんぐん育っています。
アプローチのがちがちの土をふかふかにしてくれるかしら。
落花生の収穫よりも、豆の根っこの力を待っています。
(マメよりネッコ)


こんかいは奇しくも、ことわざシリーズとなりました。


ミドリノのみなさま、お庭によったら、人の体にふれそうなところの笹カットお願いいたします。スダチの前の落とし穴に注意!!

2014年7月1日火曜日

7/5日土曜日か日曜のの庭仕事

晴れたら、7/5日土曜日の3時ごろから庭仕事をします。
(すごーく涼しそうだったら11時からやりましょう)
雨天の場合は翌日に。

また前日にお知らせします。

棉の苗、欲しい方はぜひいらしてくださいね。
あまり大きくなると移植がむずかしくなります。
あるいは、IIDで棉面積を拡張するかですね。

7月は学校園のワークショップはありませんが、
巡る庭仕事をたっぷりやりますので、ぜひいらしてください。
(こちらどなた様もご参加無料です)
これからの夏いきれの時期に、植物たちが旺盛に生長して、
収穫の秋を迎えます。

早朝や夕方など、天気にあわせ、日陰を探しての庭仕事になります。