2014年5月31日土曜日

端午から夏至へ 青梅から黄熟梅へ


今日の青梅エキスと薬束の会は、気温が30度を超えていたらしいのですが、
終盤になるほどにみなさん元気になっていきました。

IIDで収穫した小豆茶にハーブをいれたものを飲んだり、
途中で青梅エキスを口にふくんだり、
最後にはおなべについた青梅エキスをといていただいたりしたせいもあるけど、
やっぱり生の植物たちと向かい合ったからでしょう。
これこそまことのフィトセラピー。

いつもテーマは薬束みたいなものですけど、
この季節に意識して束ねるとひとしお心身にしみますね。

香り高く結ばれた薬束は美しく、美しさは最強の薬でもあると思いました。
(みなさんが結んでいる横顔、とってもきれいでしたよ)

次回は黄熟梅を収穫して、日常づかいの梅干の元をつくり、
夏至の花束を結びましょう。

ちょうど夏至の日に巡る庭の会ができるのははじめてのことです。

巡る庭の会

「黄熟梅の梅仕事と夏至の花束」

6/21日土曜日 13:00〜16:00 2fスタジオにて


お日さまがいちばん長くいるころに
お日さま色に輝く梅
塩漬けにして、またお日さまにあてるなんて、
そして赤く赤く染めるなんて、
なんとまあ、たいしたできごと!

夏至に摘む草はことさらに薬効があるとされてきました。

できれば夏至の朝いちばんに、太陽が昇るときに摘みたいくらいですが、
それはそれぞれにやっていただくとして、ヒルガオをみやりながら摘みましょう。
熟して落ちた輝く梅の実もたーんと拾って、梅仕事の終盤に向かいます。


参加費3800円(小学生以下は2500円)
お申し込みは石田までlamuda@ya2.so-net.ne.jp

持ち物など詳細は後日お知らせします。

そろそろスダチも丸くなってきます。
画像は小高千繪さんの白磁壷にいれた石田自家赤梅干とスダチ(9月の様子)













++++
6/7日の庭仕事は赤じそや藍の移植をします。
25度前後でしたら11時からですが、
30度を超える気温が予報される場合は4時すぎからの庭仕事とします。
前日までにはこちらでご案内します。

2014年5月30日金曜日

棉の芽、子の目



きのう、お水やりにいってくれた松川さんより、
棉の芽と、
エントランスの世界一おいしいビワの木と
むかいあってすわる娘さんの写真が送られてきました。
落ちてたビワをさっそくひろったとか。
この世ではじめてのビワ。食べ物ってわかるのね。


さすがに棉は乾燥に強い。
ほとんど水やりしていないので(だからこそ?)
しっかり芽が出ている。
この場所を冬に整備しておいてよかったですね。


明日は、梅のワークショップの後に水やりをします。
お手入れいっしょにした方にはビワのごほうびがありますよ!


2014年5月24日土曜日

梅もビワも


ビワが赤くなると医者が青くなる。
梅が青くても医者は青い?

エントランスのビワが食べごろになってきました。
世界一おいしい白ビワです。

31日にはビワもとれそうですね。木登りしましょう。




「旧暦端午の節供~夏草と青梅エキス~薬束づくり」



5/31日土曜日13:00〜17:00ごろ

薬玉はもともと薬のなる植物の束でした。
ブーケガルニもそうですね。

この季節に薬になる草で花束草束をつくります。
青梅での梅肉エキスは、少量で効くので、旅先にももっていけますし、保存性が高いので常備薬として重宝します。少量を水で溶いて、ちょっと疲れたときの飲み物に。

お申し込みは学校園 塚田 <hikarionsitu@yahoo.co.jp>まで





持ち物
花ばさみ、コップ、植物お持ち帰り用の包み紙など 青梅ほか収穫物用袋、ふきん 青梅エキス用広口小ビン または プラスチック容器(100CCほど入るもの、蓋はなるべく金属製でないもの) ※お持ちの方はセラミック製おろし、ステンレスかセラミック包丁をお持ちください。

青梅もぷっくり。

当日ご参加の方は、虫除けのための長袖でお越しください。


2014年5月20日火曜日

巡る庭ワークショップ 下半期の予定


昨日はお水やりと蛇口金具の修理をしつつ
後半の打ち合わせをしました。
(お水やり、ホースでできるように塚田さんがしてくれました)

以下、たいてい、13:00ごろスタートです。
それぞれ一ヶ月前から告知して、お申し込みをうけつけさせていただきます。

6/21(土曜 夏至) 黄熟梅づけ
8/9日(土曜) 旧暦七夕と藍の生葉染め
8/10(日曜) 藍の生葉染めfor kids
9/13.14 (土日)(二日でひとつの籠をつくります)巡る竹林
10/4(土曜) 十三夜の月に花活けと月菓子
11/1(土曜) 旧暦菊の節供と花菓子
12/20(土曜)冬至のリースと冬至食

夏前に冬のことを思う、未来を想像する。
そのときが来るって、
わたしたちはそのときに行くって
当然のごとく予定することの
あんのんさ。
安らかに穏やかに、安穏が多くの人におとずれますように。

2014年5月18日日曜日

5/31日開催、旧暦端午の節供のお知らせ


学校園 巡る庭ワークショップ「旧暦端午の節供~夏草と青梅エキス~薬束づくり」



毎年恒例梅狩り第一弾を行います。詳細は上記イベント名をクリックして下さい↑
5月31日 (土) 13時00分〜 17時00分

今年は青梅狩りといっしょなので、ひとりではなかなかできない青梅エキスづくりをします。
去年の端午の節供は黄梅でしたね、

去年の様子→

三歳の少年が花いけデビュー→
彼はあれ以来よくお庭に遊びにきてお花をつんでくれます。


申し込み
塚田有一 hikarionsitu@yahoo.co.jp
++++
なお本日の小梅についての質問などは石田  lamuda@ya2.so-net.ne.jp までどうぞ。
(PCしかもっていないので、携帯メールに返信ができないこともありますので、しばらくしても返事がないときは何か仕掛けをしてくださいね)


2014年5月15日木曜日

酸っぱい香、甘い香、爽やかな香、誘う香

裏門のノイバラ


カフェ横のレモン
梅雨の前の乾いた風が運ぶ香たち
このごろは東京にも亜熱帯植物のジャスミンがたくさん茂っていて、
今頃の季節の香になりました。
キンモクセイ、ジンチョウゲとならぶ、街角に季節を運ぶ花。

きっと人それぞれ、花の香りで、かつての秋のはじまり、春のはじまり、夏のはじまりを思い起こしている。

たとえばわたしにとってジンチョウゲは、
少しあったかくなって玄関をおおっびらにあけて掃除をしている母の姿。
大きな素焼きの植木鉢に丹精していたその花が、水洗いされた玄関前にあって
そこに「ただいまあ」といって跳ねるように帰りついた、なんとも気持ちいい、早帰りの午後。
小学生から中学生くらいまで何度も重ねた思い出。

ジャスミンは一人暮らしの学生のころの一度きりの、
自分で買った白いプラスチックの鉢植え。
ジャスミン茶になるのかなあ、なんて思って、縁側において眺めて、お茶ができたらあの人と飲もう、なんて想像したけど、けっきょく散らしてしまった花びら。
あまりに濃厚すぎたから、か。

バラの香りはどうでしょう。
群生すると風にのってくる香りを知るけど
庭で育てたり花束のバラに、
わたしたちは口づけするように近づいて、
やっぱりそんなふうに目をとじて、うっとりする。


珍しい(!)塚田と石田の並び写真。
塚田氏は蕊についての考察中。いつかお話をきけるでしょう。

写真は有村真理さんと島田麻衣さん。

2014年5月12日月曜日

「庭師と一緒に~風薫る五月ミドリノ手入れ~」


去年から何度かご一緒した伊豆の庭師南幹夫さんと
「風薫る五月ミドリノ手入れ~」

5/17(土)、5/24(土)9時~17時迄
講習は10時から15時くらい迄適宜
内容; 松のみどりつみ、
    椿の剪定、紅カナメモチの生け垣剪定、他常緑樹の整枝
    その他梅の間引き剪定など
    棉の種まきも。

参加費;両日各1000円
持ち物;剪定ばさみ(太めの枝など切れるものあれば)、
    又は花ば さみ(出来るだけお持ちください)、動きやすい服装、
    繁みに入ってもよい靴、帽子、長袖、軍手着用が好ましい。その他タオルなど。

5/17の進捗具合で24日の作業内容を決めたいと思います。
一緒に植物の観察もしながら、実地作業を経験しましょう。

※お申し込みはいりませんので、ご都合のいい時間にどうぞ。
12:00〜13:00は昼食(よろしければご一緒しましょう)

※棉の種蒔きは17日土曜に行います。

北インドで2月に鉢に蒔いた種は芽が出て、
移植されて、こんなに育ったと昨日画像が送られてきました。
直播きしたのはどうなったかしら。
インド式の畑は石肥がたくさん。基本的に畝はつくらないですね。

2014年5月11日日曜日

梅仕事のはじまりはじまり 


昨日の風で、木々の葉がたくさん落ちて、梅の実も自然の間引きになっていました。
この季節は多くの照葉樹の落ち葉どき、なかには実を結ぶ準備をはじめている木たちもたくさん。どんぐり系の花が香りますね。
いっぽう、早春に実を結んだ梅は、ふるふるとふくらんで、つきすぎた実は風が落としてくれて、土となり、一部はまた梅の木に還っていくのです。

巡る庭の梅もたっくさんなって、ぽろぽろ落ちてはいますが、心配ご無用。
このような豊かさもありますね。人の目からみたら、死んでいくようで、残念だけど、「無駄」というわけではないことがありますね。

今週末5/18日はマーマーマガジンとの共催で石田が「カリカリ小梅づくり」の道案内をいたします。
(通常の梅漬けとちょっとですが違います。一週間ほどで食べられるんですよ。)
草摘みすると野に近くなれので、初夏草で発酵ジュースもつくります。
去年、奈良の月ヶ瀬で見学した梅の黒焼きもご紹介でたらなあと思っています。

カリカリは小梅でつけるので、神奈川県の梅園さんからわけてもらいます。たぶん日本列島で一番くらいに早い小梅のひとつでしょう。(梅の流通事情などについては講座で触れますね。けっこうシビアです)
いずれにしてもカリカリ小梅は梅仕事のはじまりですので、梅についてのお話を丁寧にさせていただきます。

月末にはいつもの学校園のお節供編で「梅肉エキス」、こちらでは青梅の収穫もします。

マーマーの魔女入門をIIDでやっていただけるおかげで、今年は一連の梅仕事ができそうです。
これから、土用のころまで、梅時間の流れで過ごせたらいいですね〜
じつはこの時期、梅雨をはさんでたくさんの収穫があるのです。
つゆのくにの智慧はなかなかですよね。

++
親元から離れて(?)ひとりで梅干しをするようになって、なんと30年近くになる。。。と今計算して驚きましたが、それでも一年に一時期しかできないので、青梅と黄梅をしても60回です。どうぞご一緒に梅仕事と毎年重ねていきましょう。無理をすることはないけれど、毎年できるって幸せです。(事故で、できなくなった人たちもいらっしゃいます)

講座に来れない方は、日用品の店「東青山」のwebsiteに梅干しについて書きましたので、ご覧ください。梅の虎の巻です。

2014年5月6日火曜日

こずえ 

ニセアカシア いずみさん撮影

いつだったか、小さい頃に、
「こずえ」という言葉を知ったのでした。
そんなこと忘れていたのに、
この土曜日の巡る庭の木の写真が送られてきて、思い出しました。

思い出し方っていろいろあるんですね。

こずえ、という言葉の意味をどうとらえてたのかわからないけれど、
その言葉の、おそらく説明のようなことを母から聞いて、
はるかにひろがる木々の枝先から出ているようなつぶつぶみたいな光景
そこに集まる鳥たちや虫も含まれたいたのか
それもわからないけど、
けっしてとどかない木々の先を感じて
もうたまらないような気持ちになりました。
そのたまらなさがこみあげてきたのです。

それで、こずえちゃんってなんていい名前なんだろうと、
ついでにあこがれたことまで思い出されました。

今週末は10日土曜11時ごろから庭仕事をします。雨天の場合は日曜に。
初めての方もどうぞ!

追記:
10日はIIDにて、ACE主催の「エシカルファッションカレッジ」というイベントが開催されるそうです。もしよかったら、ついでにお庭ものぞいてくださいね。
オーガニックコットンの催しもあるようですね。ちょうどコットン用の畑の準備をしなくちゃ、と思っていたところ。八十八夜が過ぎて、遅霜の恐れがなくなったので種蒔きができます。