2014年9月30日火曜日

10月4日土曜日の庭仕事 と 重陽の節供の会

暑さ寒さも彼岸まで。
というのに、この暑さ。でもやっぱり秋です。

週末の菊の節供の会の前には、
ひさしぶりに11時ごろから庭仕事をします。
お昼をはさんで、1時半ごろまで。
お弁当もってきてください。
※途中参加、途中終わりの方も、ご都合にあわせていかようにも。



菊の節供の前ですから、春菊の種蒔きもしましょう。
レタスもキク科、先々週の新月種蒔きさんたちは発芽しているでしょうか?
この暑さで水がきれているかもしれません。

夏に生い茂った草たちの様子をみながらのお手入れ。
蔓とりなどしたご褒美には、ハーブの香!!

菊の会にもぜひぜひご参加くださいませ。菖蒲の節供とついになっています。
詳細は、下のブログか、こちらから→◎

去年の様子◎もぜひごらんくださいね。
キク科の薬効についてのお話をたくさんしました。
菊はほんとうによくキクのです。

これまではシマカンギクや秋の菊の話題をしてきましたが、今回はとてもポピュラーなキク科のハーブ、カモミールに焦点をあてます。
基本に帰る、みたいな感じで、やってみましょう。
なかなかIIDでは育てにくいのですが、来年の春はアプローチに咲いてもらえるかしら?

花言葉は、「逆境におけるエネルギー」
わたしが最初に買ったハーブの本「香の魔法」より。

この本にはたくさんのハーブはのっていませんが、イギリスで使われてきてごくごく基本のハーブが、シェイクスピアなどのことばとともに紹介されています。写真がいっさいなく、それがかえって想像力をかきたてらます。
載っているレシピは、上品というか、地に足がついているというか、シックなものばかりです。


2014年9月25日木曜日

宝咲 豊作


たからがさく、と書いて 宝咲。
これはお庭の友、松崎織子さんがいってくれた言葉。

インドのとある女性からうけつぎ、受け継がれて、いただいたトゥルシーの種子が今年は増えたので、あちらこちらに植えたところ、たくさん咲いたので、みなさんにお花を分けています。
そのことを織子さんに「今年は豊作だから」といったら、花の様子、姿や香をあじわって、
「宝咲ですね」と言葉をくださったのです。

漢字の読み方でひろがる、イメージの世界。おもしろいです。

宝、咲く。

IIDの棉のそばでも宝咲なので、こんどの重陽の節供では、菊のアイピローに少しまぜていただけます。種をとったあとのさやも香るのです。
(ちなみに菊枕、今年はメインにジャーマンカモミールと、ヨメナ菊を少々詰める予定。)

トゥルシーtulsi、ヒンディ語で「比類なきもの」
英語はholy basil、聖なるバジル
日本語は、神目帚カミメボウキ、目は種のつきかたかなあ。

古い本には、たしか「祭壇バジル」って書いてあったような。
(今その本を探そうとしたのだけど、家が改装中で本を片付けていて、見つからない。。)
きっと祭壇に供えるからでしょう。

宝咲の花を、大切なところに添えましょう。
それが薬束、薬玉。

中央、クマンバチがぶらさがってます。もう夢中でトゥルシーのまわりをブンブン
(これらの画像は、秦野雑草園より)

2014年9月21日日曜日

旧暦で 重陽の節供の会



巡る庭ワークショップのお知らせです。
IID公式ホームページの告知はこちら→●


「月の雫、菊の露」 
 〜重陽の節供の薬束と菊枕〜

 10月4日 14時から17時ごろまで
  
  今年は10月2日が「旧暦重陽の節供」、10月6日は「後の月見」の十三夜です。
 秋は言葉の語源にもあるように、空気が澄んで、いろんなことがクリアになっていく季節。
 小鳥たちが大陸から渡って来たり、草もみじはひっそりと艶やかに、露が降り、月も冴えてきます。お月見の行事や重陽の節供の謂れを知って、秋の花野で薬束をつくりましょう。秋深みIIDの庭の草花は冬へ向かっています。今回はそれぞれがつくった「薬束」にタイトルをつけ合ってみたいと思っています。

 古くは、菊の力に肖って、住まいとからだを菊で満たしました。そうやって、これから来る冬に備えたのですね。衣替えの季節でもありました。今ではこのお節供をお祝いするところは少ないのですが、中国では仙境に咲くと言われる菊の花は日本でも長寿と若返りのシンボルとされています。菊や野草で花の束をつくり、目にやさしい菊の乾燥花をいれて小さな菊枕をつくります。菊花茶もいただいて、菊の香で邪気をはらい心とからだをととのえましょう。


[参加費],000円

[持ち物]花鋏、草花持ち帰り用の袋や包装紙(新聞紙等)、
    裁縫道具と薄布20センチ×15センチ(天然素材)、飲み物用カップ

 [申し込み]
塚田有一hikarionsitu@yahoo.co.jp


 小さな菊枕、アイピロー用の布は、事前に写真のように、お気に入りのハギレをパッチワークしてきてくださっても。

時間内にはパッチワークまではできないので、やってみたいかたはぜひ。

2014年9月20日土曜日

秋分あたり、新月あたりの 種蒔き



なかなかよい日取りとなりまして、種蒔きとあいなりました

今日は曇りでもあって落ち着いて種蒔き第一弾。
秋分と新月をすぎて、この種たちが芽を出しますように。

春菊と紫色できれこみの深い菜っ葉(とてもうつくして味も深い)と、
ディルとコリアンダー、
そして、ウォードを蒔きました。
ウォードは、育てている方にいただいたのですが、わたしの秦野の畑が湿気が強すぎるのか、春に蒔いたからか、とけていってしまったので、こちらのからりとした環境で、冬にむけての挑戦です。
そうそう、ウォードは、アイヌの方やヨーロッパなどで藍染めにつかわれてきた菜の花の仲間の植物です。
種のさやが紫みをおびています。


椿の実、みつるころ。これはまさに季語だと思います。
こんな季節になりました。
姫リンゴのような実がはじけて、種になります。
ことしこそ椿油とりましょう。


そして、今日の庭仕事の相棒は、
先日こしらえさせていただいた竹製ガーデンツールバスケット!
長い収穫物も入ります。一生ものの庭の道具になるかしら。
この形の竹かごってあまり見たことがないので、つくらせてもらえてよかったです。
ひょいひょい仕事がはかどりそう。
自慢げにもちあるいてしまいました。。。


-------
10/4日土曜日は、旧暦の菊の節供の会を午後2時ごろからします。
詳細は明日以降になりますが、菊の薬束と菊枕をつくります。
お時間、お繰り合わせの上、ぜひご一緒ください。

2014年9月17日水曜日

週末の庭仕事

土曜日、曇りのち雨の予報で、涼しくもなってきたので、
10:30ごろからやりましょう。

2014年9月15日月曜日

竹籠の日



ひだまりで準備する人

巡る竹林、招待講師の勢司恵美さん、
3回も茨城から東京にきてくださって、ありがとうございました。

二日間にわたる会に参加できて、みんなとてもしあわせでした。
笑顔で籠をかかえてお帰りになりました。
とはいえ、長時間の集中と座り姿勢でお疲れもあると思います。
ふんわりとした竹籠のように、ゆったりとお過ごしくださいね。








今回は、時間をたっぷりとって、勢司さんの竹への思いをみんなと共有し、
どうして竹職人の道を選ばれたのか、などもお聞きしました。

日本の竹林事情、里山事情、世界の手仕事事情。
自分はどのようにして、暮らしの道具を選び、日々を生きていくか。
答えはなかなかでないし、もちろんひとつではないけど、
出会うものたちの、来た道、行く道を、できるだけ思いやれるようになりたいです。

今の暮らしにこそ、竹の道具は必要です。
というのは、竹の道具を使う事で、暮らしじたいが、やさしく、たくましくなるから。
湿気や温度、わたしたちをとりまく自然を感じて、籠をメンテナンスしていきます。

たとえば、かびる、っていうのはサインなのです。
かびるから使いたくない、のではなくて、
かびるから、風通しのいい暮らしになる。




同じ素材なのに、みんな違う姿。どれもこれもすばらしく。
(わたしだけは、実験的にガーデンツールバスケットをつくらせてもらいました。
細長いのです)

画像は、有村さん、松崎さん、鈴木さん、島田さんより)

夜に仄白く、綿の花

 二日にわたった竹籠づくり。(勢司さんの竹ヒゴの準備のあとですね)
報告は後日にするとして、みんなが籠をいそいそと抱えて帰ったあとに、
まりさんといずみさんが、暗がりに綿の花の収穫をしてくれたのでした。


先に帰った私に、送ってくれた画像を見て、柳田国男の綿の話に、棉の収穫時には夜が明るくなった、というくだりがあったのを思い出しました。たしか 「木綿以前のこと」に書いてあったような。月の光がはじけた棉の実に反射したようなそんな情景。

棉は綿になり、糸になり、布に、衣になるのです。人の手で。
竹林に入って材料からつくる勢司恵美さんとの二日を終えて、わたしたちも感じたことたくさんありましたね。

この籠に収穫しつつあるものは、もうすでに豊かなのだなあ、と
秋の夜長のはじまりに、ふるえます。

今夜は西村いずみさん撮影

2014年9月13日土曜日

ひとあし先にコットン


IIDで、グラウンドのフェンス脇で育てている棉が、「綿」の花を落としていました。
そろそろ「棉」の実がはじけて、「綿」の花になっていく季節です。

いっぽう、この春に北インドで蒔いてきた種は、もうこんなふうになったそうです。
ウールの産地で、綿繰り機がなくて種は手でとってから、ウールのカーダーで繊維をそろえて、これまたウールの紡ぎ機で糸に。

綿繰りがないと種をとるのがたいへんだあ、なんて思案してましたが、わたしたちも綿繰りがなくてもできますね。
手仕事の国、インドの人たちを見習って。




写真は、染織家の真木千秋さんより

+++
本日は「巡る竹林」第三回目の一日目。
今日のデザートは竹筒の香草寒天。
明日は、GOSLOW特製の竹ーキ!
できあがった籠をながめながら、味わいたいものです。

お盆すぎにたくさんの竹の材料をとってくださっている勢司恵美さんを思いながら、
竹筒を用意したのですが。。。(有村麻里さん撮影)


2014年9月9日火曜日

週末の庭仕事

9/13日土曜は10時45分くらいからお昼前までと、竹籠づくりの後、夕方に明るければ、庭仕事をしています。
(日中は2時ごろから、竹籠づくりに参加しない方が藍の畑あたりのお手入れをしています)

14日日曜も、10時45分くらいから、お昼前までやっています。

両日とも、上記時間以外は石田は二階スタジオにおります。

ご都合のあう方、お越しくださいませ。

2014年9月8日月曜日

植物つながり 



今夜は、世田谷ものづくり学校10周年Alliance Partyでした。
雨だったので、お庭仕事ができなかったのですが、久しぶりに入居さんとお話しできました。

学校園は外回り担当なので、入居者ではなく、Friendsという位置づけです。
そのFriends友達のジャンベ演奏家の田中渉さんは、学生のころ微生物学を先攻していて、一時は庭師もされていました。
数年前に、小さなお子さんを連れて石田の雑草園の田んぼをいっしょにつくったりしたのですが、今でもIIDで会うと、なんやかんやと植物談義に花が咲きます。

その田中さんが連れてきてくれた青年が、鹿児島大学で白ヨメナの研究をしていた人だったり、入居さんに万年青栽培の相談をうけたり、と、植物の吸引力を感じた夜でした。

入居さんの中には、ご自分のスタジオ内で植物を大切に育てている方もあるので、屋外で観葉植物の療養スペースみたいなものがあったらいいね、という話になりました。
どのあたりがいいだろうか、そうしたら、もっといい巡りがうまれるなあと、わくわくしています。

遅々としたペースでの緑化事業を黙って見守ってくださっている事務局のみなさまありがとうございます。
10年目、本気でいきましょう!
これからもよろしくお願いいたします。

庭仕事に興味のある方、これから過ごしやすい季節になってきますので、ぜひご一緒しましょう。




月は明日の夜でしょうか?
すすきのご入用の方はぜひ刈り取っていってください。

2014年9月5日金曜日

花の魅力

サルスベリ、別名百日紅

花は魅力があって当然だから、花の魅力というのは、おかしなタイトル。
でも、人によって、魅力を感じる花は違いますね。

石田は塚田さんの影響で、ずいぶん花の世界が広がったと、最近つくづく感じています。
それがとってもおもしろいので、塚田さんに感謝の念もあり、そのことを書いてみたくなりました。
堅い蕾がはじけて、フリルのようなちりめん状の花びらを
  
わたしは、もともとはかなり地味な花、ふつうには花とはあまりいわないような花ばかりを求める傾向があり、花屋さんになりたかったわりには、あまり花屋で花を買うことはありませんでした。いわゆる山野草や茶花のようなものを、新宿の小田急線のところにあった花屋で鉢植えで買ったり、銀座の松屋の裏の野の花司さんで展示会用に生ける花を買ったりしていました。
もちろん道端の草の花には、なんとも心惹かれてきましたし、葉っぱの色かたちを花のように楽しんでいました。

シュウカイドウ
 

でも、花活け人の塚田さんが、園芸品種の花をワークショップで使ったり、アプローチにもいくつか園芸種を植えてくれるので、門前の小僧的影響を受けたようです。
そして自由が丘の製菓材料店さんの屋上ガーデンのお手入れをまかせていただくようになって、わたしにとってのコペルニクス的転換が起こったようです。

お菓子とお花っていうのが、人間にとって同じようなものなんだなあと、
はっきりと気づいたのです。
食べないと体を維持できないものではないけど、あると豊かになるもの。
いや、精神性を維持するもの、というのかしら。


それで、これまでは園芸植物の苗は、バラとクリスマスローズ以外は、ほとんど買った事がなかったのに、この一年は買うようになりました。家で育ててみてどういう育ち方をするか、知っておかないと、仕事にならないからですが、ミイラ取りがミイラになったみたいに、今さらながら「花っていいな」とため息をついています。

ただし、ずっと花の咲いている花壇にするために、植え替え植え替えで、花をいれかえるやり方には、今でも疑問を抱いているし、多年草なのに一年草としての花の扱いをしたり、花を咲かせ続けるための大量の肥料投入など、まだまだ腑に落ちないことはたくさんあります。
花の品種改良の現状も、あまりにやり過ぎではない? とあきれたりもします。

でも、どれもこれも、人が花に魅力を感じるからなのです。

別名断腸花、ベゴニアの仲間
秋海棠西瓜の色に咲きにけり 芭蕉

2014年9月2日火曜日

日焼け 週末の庭仕事

藍の上にかけたタープの、紺色の方の布は、
日のあたったところの色がぬけました。
裏はぬけていないし、紐でゆわえていたところは、絞り染めのようになっていました。
わずか一ヶ月の間でこんなに脱色されるんですね。
画像の左側が裏、右半分下が表です。


9月最初の週末は6日土曜日に庭仕事をします。
3時半ごろから夕暮れまで石田がおります。
ひきつづき、カフェ横の秋まき準備と、裏庭の紙漉き用の花オクラのあたりの草とりなどします。

長袖長ズボン装束でおこしくださいませ。
帽子をかぶったほうが顔を蚊にさされにくくなります。