2015年4月6日月曜日

日陰にはひかげの生き方がある



日陰者、というと、ぱっとしない人、さえないどころが、ついていない人生をさすことが多いけど、
でも植物といっしょにいると、日陰はまんざらでもないなあと思います。
むしろ日陰は長生きだったりもするし。

塚田氏がデザインして、石田がお手入れしている自由が丘の屋上では、
越冬赤紫蘇があります。
わたくし、かなり長い赤紫蘇との関係の中、越冬された方にあったのははじめてです。
じつはこの方は、去年の夏にあまり日があたらなかったせいか、花をさかせずに秋をむかえました。しかし、日陰とはいえ、西日が適度にあたるため、冬をこして、この春にいたったのです。
葉の色がいいので、ぬかずにそのまま、ウエルカムプランツとして、そのスタジオの入り口をアロエといっしょに飾っておりました。


それが先日、蕾をつけていて、たいへん感動しました。
震えるほどの感動だったのですが、なんせ日のあたることを避けてきた赤紫蘇さんですから、これまでだまっていたのですが、ここで写真を公開しますね。
実をつけたら枯れてしまうのかしら。なら花穂をとってみようかな、などと迷っていますが、今のところこのままにしておきます。

なかなか育たなくても、花をつけなくても、地味に、地道に、生きている。
大きく早く咲くばかりがいいわけではないし、もっといえば、咲かないで、生きていても、十二分なのだなあ。

春爛漫、桜さく陰で、ひっそりといるイノチ。
気づく人がすくなくても、たしかにこの世界をつくっている。

気づいていないことに支えらています(お仕事でもね)。


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