2014年9月5日金曜日

花の魅力

サルスベリ、別名百日紅

花は魅力があって当然だから、花の魅力というのは、おかしなタイトル。
でも、人によって、魅力を感じる花は違いますね。

石田は塚田さんの影響で、ずいぶん花の世界が広がったと、最近つくづく感じています。
それがとってもおもしろいので、塚田さんに感謝の念もあり、そのことを書いてみたくなりました。
堅い蕾がはじけて、フリルのようなちりめん状の花びらを
  
わたしは、もともとはかなり地味な花、ふつうには花とはあまりいわないような花ばかりを求める傾向があり、花屋さんになりたかったわりには、あまり花屋で花を買うことはありませんでした。いわゆる山野草や茶花のようなものを、新宿の小田急線のところにあった花屋で鉢植えで買ったり、銀座の松屋の裏の野の花司さんで展示会用に生ける花を買ったりしていました。
もちろん道端の草の花には、なんとも心惹かれてきましたし、葉っぱの色かたちを花のように楽しんでいました。

シュウカイドウ
 

でも、花活け人の塚田さんが、園芸品種の花をワークショップで使ったり、アプローチにもいくつか園芸種を植えてくれるので、門前の小僧的影響を受けたようです。
そして自由が丘の製菓材料店さんの屋上ガーデンのお手入れをまかせていただくようになって、わたしにとってのコペルニクス的転換が起こったようです。

お菓子とお花っていうのが、人間にとって同じようなものなんだなあと、
はっきりと気づいたのです。
食べないと体を維持できないものではないけど、あると豊かになるもの。
いや、精神性を維持するもの、というのかしら。


それで、これまでは園芸植物の苗は、バラとクリスマスローズ以外は、ほとんど買った事がなかったのに、この一年は買うようになりました。家で育ててみてどういう育ち方をするか、知っておかないと、仕事にならないからですが、ミイラ取りがミイラになったみたいに、今さらながら「花っていいな」とため息をついています。

ただし、ずっと花の咲いている花壇にするために、植え替え植え替えで、花をいれかえるやり方には、今でも疑問を抱いているし、多年草なのに一年草としての花の扱いをしたり、花を咲かせ続けるための大量の肥料投入など、まだまだ腑に落ちないことはたくさんあります。
花の品種改良の現状も、あまりにやり過ぎではない? とあきれたりもします。

でも、どれもこれも、人が花に魅力を感じるからなのです。

別名断腸花、ベゴニアの仲間
秋海棠西瓜の色に咲きにけり 芭蕉

0 件のコメント:

コメントを投稿