サルスベリ、別名百日紅 |
花は魅力があって当然だから、花の魅力というのは、おかしなタイトル。
でも、人によって、魅力を感じる花は違いますね。石田は塚田さんの影響で、ずいぶん花の世界が広がったと、最近つくづく感じています。
それがとってもおもしろいので、塚田さんに感謝の念もあり、そのことを書いてみたくなりました。
堅い蕾がはじけて、フリルのようなちりめん状の花びらを |
もちろん道端の草の花には、なんとも心惹かれてきましたし、葉っぱの色かたちを花のように楽しんでいました。
シュウカイドウ |
でも、花活け人の塚田さんが、園芸品種の花をワークショップで使ったり、アプローチにもいくつか園芸種を植えてくれるので、門前の小僧的影響を受けたようです。
そして自由が丘の製菓材料店さんの屋上ガーデンのお手入れをまかせていただくようになって、わたしにとってのコペルニクス的転換が起こったようです。
お菓子とお花っていうのが、人間にとって同じようなものなんだなあと、
はっきりと気づいたのです。
食べないと体を維持できないものではないけど、あると豊かになるもの。
いや、精神性を維持するもの、というのかしら。
それで、これまでは園芸植物の苗は、バラとクリスマスローズ以外は、ほとんど買った事がなかったのに、この一年は買うようになりました。家で育ててみてどういう育ち方をするか、知っておかないと、仕事にならないからですが、ミイラ取りがミイラになったみたいに、今さらながら「花っていいな」とため息をついています。
ただし、ずっと花の咲いている花壇にするために、植え替え植え替えで、花をいれかえるやり方には、今でも疑問を抱いているし、多年草なのに一年草としての花の扱いをしたり、花を咲かせ続けるための大量の肥料投入など、まだまだ腑に落ちないことはたくさんあります。
花の品種改良の現状も、あまりにやり過ぎではない? とあきれたりもします。
でも、どれもこれも、人が花に魅力を感じるからなのです。
別名断腸花、ベゴニアの仲間 |
秋海棠西瓜の色に咲きにけり 芭蕉
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