ねえ、何色になるかな。
藍の生葉の搾り汁は、グリーンスムージー。
男の子はしたり顔して
「みどりでしょ!」
絹の布をつけて、ちょっとあげたら、やっぱりキミドリ
まっすぐなまなざしはうなずいて、笑顔。
それがみるみる水色がかってきた。
でもまだペパーミントグリーン。
それを水で洗ったら。。。。
もっともっと水色。もうまぶしい水色、ひかってる。
ますっぐなまなざしは、きょとんとして
まっすぐに、その色をみつめる。
言葉のない時間が、つづく
そうなんだよね、わたしもそうだもの。
このことにオドロク。
みずみずしくて、ひかっている。
こんな色どこにもないよ。
(キミノコトダヨ)
空の色は形のない色。
海の色も形のない色。
その色が、植物の葉を通ってここにきた
大人になっていくって、もっと不思議を感じることだから、
このおどろきをもって育ち続ける。
桑の葉を食べた虫がはいた糸がとびきりの水色になるなんて、どういうこと?
桑の葉も藍の葉も、こんな出会いはつゆ知らず、
だから
ときどき人間は、すてきなことをするんだなあ、って
悪いことばかりしている人間に生まれて、消えてしまいたくもなるのに、
ちょっとうれしくなれる。
ささいな夏のできごと
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