書籍の籍は竹かんむりで、書き物が竹に関係していたことがわかります。
うちには竹関係の本が(竹細工はのぞいて)いくつかあります。
中でも自慢の(?)一冊はこちらです。なんと竹皮の表紙で、著者はその名も竹内さん。
こどものころからなんとはなしに竹が好きだった、と冒頭に書かれています。
昭和15年初版、これは17年改訂で3000部出版。
いい皮をいろいろ探したところ、甲州の上等のものになったそう。
今でもちっとも古びません!
とても格調高いモノクロームです。竹愛ならではでしょうか?
一番上の画像の中央の「笹をたずねて」という本も、
笹にスポットをあてているのがおもしろいですね。
久しぶりに読み返してみています。
ササエキスの会社がスポンサーの宣伝本でもあるのですが、当時「笹クラブ」というのが結成されていたらしい。笹は第三の漢方とかと書いてあります。もちろん笹にまつわるいろんな(ふしぎな)話がのっています。
竹がテーマのあさっての会なのですが、
IIDには竹はいまのところ生えていなくて、ネザサがたくさんあります。
なのでこの機会に笹に近づいていたら、「篠」と「笹」の区別にゆきあたりました。
方言などもまざっているにしても、篠と笹は違うのですね。竹も違います。
どう違うんでしょう?
ヒントは「シノにもタケにもササがある!!」
実は芭蕉もちゃんと区別していて、奥の細道で月山にのぼったときの記述----
「笹を敷き篠を枕として、臥して明くるのを待つ。日出でて雲消ゆれば、湯殿に下る」
とありました。
旧暦6月8日のことのようです。夏です。
この修験道の夏の行によって、芭蕉は(メタファーとして)死んで再生したのでしょう。
篠枕(しのまくら)。
起きて、湯殿に入るのは産湯と同じ意味なのでしょう。
私などが、軽々しく書けるようなことではないのですが、、、笹から広がります。
植物が語る世界です。
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