2022年2月18日金曜日

立春を過ぎ、土の中の精霊たちが少しずつ天に向かう

比喩としての精霊ですが、

冬至ですっぽり土の中に入り込み、土に精気を与えていた精霊たちが、

立春ごろからは、もう芽吹きとなって天に向かい始めています。

それが例えばふきのとうのように土から顔を出し、

あるいは梅の蕾のように、新芽のように、青空に向かって開いて行く頃。

私たちの心も、冬には内側に向いて豊かな精神世界に眠っていたのが、

外側へと開いて行く。

春分、そして夏至に向かって、梅が結ばれ熟して行くように。

ついついその勢いに押されてしまうと、

繊細な心が破れてしまうこともあるので、

この行ったり来たりの二月を大切に過ごしたいと思います。

心は強くもあるけど、じつは体よりも繊細で壊れやすかったりもするので、

木の芽時に、精神の手綱が切れてしまうこともあるので、今から大切に育てたい。

流行り風邪の気がかりもある中で、必要以上に押し付けられている心だから。

天に放たれて行く心の行方を、優しく見守りたいと、

二月の寒さが体からも教えてくれます。寒さも優しさですね。

ふきくんたちが、ふきのとうをたくさん見つけました。

大地から吹き出すふきのとう、ぐんと茎を伸ばしてその蕾が花開くときがやって来たら、

めくるめく春が容赦ないから、

今はもうしばらくゆっくりして、精霊たちが丁寧に羽を広げて飛び立てるように、待つのです。

今年の梅のゆっくりさに、うなづく満月明けの朝でした。

月暦では1月18日、お正月もおしまいです。

写真はゆうさん。


●週末日曜日は梅仕事はじめと春草遊びです。
雨が上がって気温が上がるとまたぐんと芽吹きが進みそう。






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