年末に北陸の鉛色の空のことを思い出して書いたのですが、いささか個人的なティーンネイジャーの感傷、新しい世界に出たい気持ちが思い出として強く焼き付いていたようです。
じっさいに、1/1日に上越新幹線で金沢に行ったところ、途中からまったくの雪景色になり、それは真っ白な世界で、地面と天の境目がなくなる怖いほどに美しい世界でした。
それで、ああそうだ、雪の日はグレーでなくて、真っ白だったんだ、と思い出を修正したのです。
これまであったものがぜんぶ雪に隠れて真っ白になる、このリセット感が雪国の人たちにはあります。
街路樹もみんな雪のイルミネーション(本物ですからイルミネーションとはいわなけど)がのこらずほどこされていました。それで、庭のみんなにも雪吊りの景色を見てもらいたくて、兼六園にいってきました。
雪吊りはご存知かしら?
これはたいへんな労力がかかる冬支度で、これがなくても、剪定をしていれば実は木が折れてしまうことはそんなにはないのですが、かっこいいのです。
冬になって寂しくなった庭を楽しくする仕掛けですね。
じっさい、同じ兼六園にあっても、雪吊りをされていない松もあります。
べたなショットですけど、兼六園という印の灯籠です。 |
雪吊りのない赤松 |
兼六園から展望して金沢の街 |
このインスタレーション!! |
むしろを敷くと、すべりません。 |
江戸時代からある噴水 |
植物と人のかかわりのひとつです、
雪吊りの仕方を学びたくなった新年でした。
今年もよろしくお願いいたします。
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