2014年4月5日土曜日

アイのタネついばむ、スズメさんが

「藍の種をね、雀が食べるのよね〜」となんとはなしに、おしゃべりもしたけれど、
一粒入魂、ほとんど無口で藍の種をまきました。
そう今日は春分あとの、新月から満月になる時節で、藍の種まきどきでした。


蒔き終えて、道具を片付けに裏玄関を通りかかったら、
鼠捕りにかかってしまった雀を、受付のYさんが懸命に助けようとしていました。

運のいいことに、今日は元獣医さんで今はドッグマッサージをしているMさんがいっしょにいたのです。
運命ってなんでしょう!

鼠捕りの中のトリモチが羽についてべとべとになっているところに、小麦粉をかけて、ていねいにトリモチをとってくれました。(こういう事例はよくあったそうです)
Mさんは、処置をしながら、お腹がからっぱね、とか、濡れて冷たくなっている、とか様子をいってくれます。
点滴をしないと助からないともおっしゃいました。

雀に点滴。。。かあ
と、最初、わたしはびっくりしましたが(まわりのみんなはどうだった?)、
これはエネルギー補給が必要という意味なのだと理解して、
砂糖水をあげたらどうかしらとMさんに聞いたら、
くちばしがあけば、それもいいかも、とのお返事で、
くちばしをさわってあけることができるか確かめてくれました。
あいた!
それでカフェからもらったガムシロップをササの葉で少しあげると、
くちばしをツツツツと動かして飲んでくれました。飲む力はまだあったのです。
(小麦粉もガムシロップもGOSLOWさんがくださいました)

じつはわたしは小さいころに、
なんどか雀や小鳥をひろって、育てようとしたのですが、
無知だったので、ミミズを食べさせようとばかりして、死なせていました。
なので、今日の体験で、
なんだか小さいころから心にひっかかっていたしこりが晴れたような気持ちになりました。
知識、そして技術ってほんとうに大切だし、どこでどういう体験がまっているかわからないのですね。わたしは40年ほど待ってやっと出会えた体験でした。

いのちにかかわる知識と技術は、愛なんだなあ。

この光景に子供のころに会っていたら、
わたしも獣医さんになりたいって思ったかも、
というくらいMさんの手当と
ちび雀のいたいけな生きようとする姿がすてきでした。

そして、この野生動物(雀って野鳥なんです、もちろんカラスも)、をひきとってくれた動物病院の先生!
野鳥は、無料で診断するのが、獣医さんの常識というのも、すてきな驚きでした。
(だから、逆に。。。最初から野鳥はみません、というところもあるそう、いや実際ありました)

でも、ネズミとりにかかったネズミをみつけたら、わたしたちどうしていたのでしょうか。。。

そういえば、今日は最初に、パンダは元肉食で、という話がでたけど、
またしても肉食、他の生き物のいのちとの関係の問題。

近いうちにマージカルチャーで菜食やベジタリアニズムのことを書こうと思っていたところでのこのできごと、むずかしすぎる問題だけどやっぱり書いてみましょう。考察として。

小さな都会の緑地にもいろんな出来事。
小宇宙は大宇宙です。

藍の種を食べた親雀の子だったかもしれないスズメさん、また元気になって秋の藍を食べにきてね、どんだけ食べてもいいように、種とりようの苗は別に育てましょう。

雀を病院まで連れて行ってくださったMさん、ありがとうございました。
+++


つくしもでていました、春草ジュースにはスギナも(上の水やり風景とともにおりこさん撮影)


一晩たったところ、それぞれの家で育つジュースはいかに?







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