ひとしきり青を染めて
蒼が残る空の下
あおい爪でマクワウリを口にいれる
ブルーインクで絵を描く人がいった
「こうやって終わって、みんなが帰っていく時間が好き」
ただうなづくだけのわたしたち
やおらたちあがり、片付けの人たちにまざり
その「帰っていく時間」の登場人物になる。
火照って、少々だるい体に、あの言葉がこだまして
疲れ、がいやでない。
その人から
「layers of heart」
ということばももらった。
重なりあって、つらなることがら。
一重二重三重、幾重にも、
たがいを透かしながら、ずれながら
にじみながらひろがっていく。
0 件のコメント:
コメントを投稿