○8月28日 土曜日 11:00~15:00 正式告知はこちらから→
アーユルヴェーダの講座をいたします。私も北インド滞在や、インドの宗教や哲学をかじる中で、アーユルヴェーダやヨガが示唆する世界に惹かれてきました。インドの叡智は、知らず知らずに私たちの暮らしを支えています。そのことにより意識的になって、年を重ねていきたいということで、今回の講座の運びとなりました。
導いてくれるさほさんから、お庭でアーユルヴェーダを学ぶことへの思いをいただきました。
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巡る庭にお邪魔させていただくようになって、私の物事を見る視点が大きく変わりました。
一番の違いを感じているのは、そこにいるいきものたちのいのちの始まりから終わりまで一生を通して見るということです。
巡る庭に関わる前の私も植物やお花が好きでした。ですが、花を買って生けたとしても、その花が開いて咲き誇っている姿だけに目を向けていました。
人間でいう所の、一番の盛りのころ、働き盛りの青年期と言えるでしょうか。
人のケアをする時やアーユルヴェーダでは、相手のことの理解を深めるため、今のその人の見えている部分や言動以外にも目を向けることを大切にします。その人がどのような環境(家族、地域、文化)で生まれ育ち、過ごしてきたのか、今現在みえていないその人の今までの歩みが心身の状況にも影響を与えているからです。
これは、人間だけではなく他のいきものにも言えることだと気づきました。
巡る庭から季節の植物を摘み取って、束ねて飾り、家に持ち帰って好みの場所に吊るして眺めていくと、瑞々しく色鮮やかな状態から徐々に水分が抜けて色も質感も変化していきます。段々と軽さや繊細さを増していくその姿は、なんと美しいのでしょうか。
以前の私は、虫食いの葉っぱや花を生けるということはありませんでした。ですが、花が開くまでにも他のいきものとの関りがあるのですよね。虫に食べられるものと生き残るもの、ダイナミックに繰り広げられていく、いのちといのちの関りと働き、巡りがそこにはあります。
季節でもお庭の様子は大きく変わります。同じ名前がついている木でも日当たりや土の状態によって、成長の度合いも実のつけ方もそれぞれです。
雨の日には、植物たちは一段と生気を得ているようにも見えます。葉っぱや幹、花びらについた雨粒がキラキラと植物の輝きをアップさせてくれています。
お花屋さんでは見られないいのちの働きをみることで、そこに自分の姿を重ねるようになりました。
いのちある誰もが年を重ねます。その重ね方も進み方も人それぞれ。皆さんはどのようにいのちを巡らせ、年を重ねていきたいですか?
紗保子
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枯れゆく植物に老いの姿を学びます。
講座に来られる方は、まだ高齢には達していない方が多いと思いますが、年を重ねるということはどういうことか、にフォーカスして、生命科学であるアーユルヴェーダを軸にともに探り、
食べること、動くこと、休むことを、空、風、火、水、地 の巡りで、実践しましょう。
自分自身にとっても、自分の家族、身の回り、社会動向に対してどのように振る舞って行くか、きっとヒントが見つかると思います。
今回の写真もさえこさんの撮影です。
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