2014年12月27日土曜日

オーチの実 と 大切な場所




オウチの実、漢方薬にもいれられるようです

オウチ(楝)、ふつうにタイピングしても出てこないです。
おうちはお家になります。。。

センダンというのが正式名になっていますが、なぜか暗記してしまっている「センダンは双葉よりかんばし」がでてきてしまうという人も多いでしょう、これは白檀のことで違う植物です。
植物にはこういうことがままあるので、名前だけいってもわかりません。

実物を見て、触って、ときに味わってみないと、お友達になれませんね。

で、はじめてこの実を今日はなめてみました。

でもこういうきれいな実で、これまで食べていなかったものは、弱い毒の可能性もあるので、ちょっとだけ。
最初はあまくて、美味しい感じだったのですが、すぐに苦くなりましたので、よくうがいをしました。

これがおいしかったら鳥が見逃さないですね、あっというまに無くなるでしょうに、まだ残っている。
といっても、鳥には毒でなくて、人間には毒というものもあるので、ともかく知らないものは、注意深く味見。
(毒キノコなんかは致死量が「少ない」場合もあるので、これは味見もできませんね)


余談ですが、オウチということばを塚田さんから聞くたびに、わたしは司馬遼太郎と街道の旅をした画家の話を思い出します。須田画伯という名ででてきてその行動の描写がおもしろいので、わたしは本筋よりもそちらを覚えています。
その須田画伯が自分のことを「オウチ」と呼んでいたと書いてあり、なぜかものすごく覚えています。

オレ、でもなく、ウチでもなく、オウチ。

それにしても、オウチというのが植物の名、というのも不思議といえば不思議な響きですね。
(オーチっていうので、おウチとは違うアクセントです)


今日はオーチと少し近づいたのでした、来年の花へのときの道のりが、今年とは違うんだろうな。


オーチの葉や実を掃いたそのあとは、野菜の水やりとアロエのお手入れ。
いよいよ冬本番。アロエの季節ですから。


いずみさんがおやつにおむすびをもってきてくれたので、葉っぱでまきました。
レタスがよく育っておりまして、フリフリさせてくれました。

レタスだけ、これはキク科の葉


からし菜もそえてより華やか、これはアブラナ科の葉

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今年最後の庭仕事のあとにこんなことばいただきました。

はじめてお庭を訪れたとき、ここはとても大切に愛されている場所なのだと
すぐにわかって、いっぺんに好きになってしまいました。」

この言葉をいただいて、「いやまだまだなんです、足りないんです。そんな恥ずかしいです」とお返事しかけたのですが、やめて、考えました。

「大切」ってどういうことかなあ、と。

たしかにこのお庭に縁をいただいて、わたしたちなりに大切にしているのです。
場所として愛しているんだなあ、とそれは確かなのです。

まだまだ大切が足りないと反省しているところもあるのだけど、でも、庭を大切にするって、すごくきれいに庭をつくり込むこととは違うのですね。
人間関係もそうです。

すきな場所。 すきなひと。

そんな庭にしていきましょう。もっともっと好きになれる! 好きになりたい。
いやおうなく好きになってしまう恋もあるけど、もっともっと好きになりたいって願う恋もある??

ああ、今年最後の庭仕事、よかったあ、ありがとうございました。

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