2017年2月22日水曜日

2017年 学校園の会「みどりのみち」

 立春がすぎ、雨水の候、
新しい季節の巡りがはじまっています。

今年からの学校園のテーマは「みどりのみち」。

作庭と花活けを核にしたグリーンアーティストである塚田有一と
美術手工芸キュレーターの石田紀佳が案内役となって歩む「みどりのみち」。

以下、ご同行のお誘いです。

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 この春四月から塚田有一が「はなのみち」を赤坂氷川神社ではじめます。
 神社で、花活けをするというのは、花と人の本来の関わりに迫る神聖な仕草。
 かつて月にむかって花を活けていた塚田さんによって、「花道」の奥義的気配に触れた体験をした私(石田)は、とうとうその時期がきたのかと、なにかわからないながら大きな変化の兆しを感じました。
 そして、塚田さんから、IIDでは「みどりのみち」をしていきたい、と聞いたときに、それは成熟へ向かう変化なのだと胸を打たれました。塚田さんに誘われて「学校園」として廃校のあとのこの庭で緑にもぐる試みをして12年。私もそのときどきにそれなりにできることを精一杯に感じてやってきましたが、今こそ、街の緑との縁を、意識的に、人々につなぐときなのかもしれません。
 無論、我々の緑修行はまだ成熟しきってはいませんが、干支のひと巡りで学んだかけがえのないことどもを、所縁ある方々に丁寧にさし出す時期のようです。

 「悲しみを放つ野が街にはない」、とは最初に会ったころに塚田さんからいただいた言葉です。悲喜こもごもの思いをうけとめてくれる緑の場をしつらえること、そこに彼の哲学ともいえる美意識があります。その活ける草花、仕立てる庭には、華やかさとともに、ある種の翳りがあり、それが単にきれいだけではない奥行きのある力になっています。

 生きている草花を摘んで、その命を活かす活け花を、街で暮らす人々に暮らしに取り入れてほしい、と僭越ながら提案いたします。なぜなら、一見直接日常些事とは関係なく見える活け花ですが、その心には、衣食住といった生命を維持する要素が、象徴としてあるからです。

 幸いに、ここ世田谷ものづくり学校では、みずから草花を摘むことができます。
 育つ場を土から整えて、育ちを見守ることもできます。

 草花の命を介して、しばし自分に向き合うとき。
 いわば、生き死にを超越して、生き死にまざまざと触れる凝縮したとき。それを重ねることで、あらわれてくる世界があります。
 
 花活けと庭づくりを中心に、旬の食や手仕事を土から体感する「みどりのみち」、
桜の花のころからはじまります。
 どうぞ季節折々にご一緒いたしましょう。

 宇宙の巡りと微細な旬を感じて、おおらかにこまやかに。


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『みどりのみち』



第一回
4月15日(土)10:30〜16:00 108教室と庭

「花壇づくりと春のブーケ」ハーブティ付き

4500円

季節を見通して、草花を植えていくお話と植え込みの実践。
庭をくるりとまわって草花を摘み、ブーケをつくってお持ち帰りいただきます。

指南役 塚田有一
案内役 石田紀佳



第二回
4月30日(日)13:30〜16:00 201スタジオ

「バラの花づかい........花活けとローズウォーターなど」バラのお飲物付き

自然栽培のモッコウバラか、つるバラを、活ける、束ねる、抽出する、干す。
バラと人との関係が意味する世界にせまります。

5000円


指南役 塚田有一
案内役 石田紀佳




特別回
5/28日日曜日 IIDクリーングリーンイベント
シプリの草木スケッチ、庭巡りなど
終日


第三回
6/18 夏至の薬束と梅仕事 13:00〜17:00 201スタジオ

※夏期に藍染め

12/16日 13:00〜16:00 201スタジオ
冬至飾りと食



※各お申し込みは一ヶ月前からはじめます。10様程度の定員です。
中学生以下など小人参加費も随時もうけます。

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